電気通信大学 先端工学基礎課程において実施されている課題解決型授業は合計7週に渡って展開されます。大枠の流れとしては、導入講義・グループワーク(2回)・中間発表・グループワーク(2回)・最終発表となり、この内グループワーク以外の3回は企業講師を招いて行う内容となります。
導入講義
企業講師が授業に参加して会社説明や自身の自己紹介をします。
その上で、今後演習を進めるにあたり必要となる課題テーマに関する説明を行って頂く。
学生たちは企業講師の話からどれだけの事実を得られるか、
メモをする技術や質問するスキルなどが試されます。
グループワーク1
グループワーク2
事実の収集・整理や課題の分析、仮説の構築など、
学生同士グループとなって中間発表へ向けた取り組みを行います。
追加調査やアイデア出しの方法、グループファシリテーションなど、
自分たちがどのように課題に向き合うかという点も含めて自分たちなりに考え取り組みます。
中間発表
企業講師が授業に参加。
学生たちはこれまでのグループワークで考えてきた仮説を
グループごとに企業講師へぶつけ、企業講師からのフィードバックを受けます。
企業講師と学生グループによる直接の真剣なやりとりが展開されます。
グループワーク3
グループワーク4
学生たちは中間発表を踏まえて仮説の再構築を行い、
最終発表へ向けた課題解決策の取りまとめを行う。
最終発表までの限られた期間の中、
学生同士がグループとしていかに考え行動するかが問われます。
最終発表
学生の各グループは教室の壇上に立ち、
企業講師と他のグループの前で自分たちなりに考えた課題解決策を発表します。
プレゼンテーションを通して独創性・論理性・明快性が問われます。
電気通信大学 先端工学基礎課程において実施されている課題解決型授業は、
3つの特徴(演習前基礎学習・学習ポートフォリオの活用・仕事への実践的応用)をもって展開しております。
授業に取り組む社会人学生は年齢も経験も様々です。そこで、課題解決型授業へ臨む前に、
学生たちの思考の土台を共通化するため、実践重視のワークショップを通して問題解決の基本的な考え方を身につけます。
ワークショップにおいては「知っていることと、できることは違う」をコンセプトとして、
頭と体で問題解決のための訓練を繰り返し行います。
課題解決型演習を行う上で、その学びのプロセスを最大化するために本取り組みにおいては学習ポートフォリオシステムを活用しています。
グループ活動における記録や成果物の蓄積・活用、さらには活動の可視化と双方向コミュニケーションの促進により、
学習者のリフレクション(内省、振り返り、メタ認知活動)を誘発します。
本取り組みは就業を前提とした社会人コースの学生を対象としていることから、
自分自身の仕事や職業人生に生きる実践的な取組みを目指しています。
そのため、授業中も常に自分自身の仕事に生かすためにはどのように考えるかを課し、
全ての授業の後には学生各自の就業先で自分なりの課題解決を行うアクティブラーニング型の「各自行動」を課しております。
実際に自身の就業先で行ったことが成果に結びついている事例も報告されております。
受講者の声を見る