2018年7月27日

国公立・私立大学の学費の概要と支払いや免除の方法

大学の学費と聞くと、なんとなく高そうに思えて、支払っていけるか漠然と不安に感じる人も多いと思います。

でも、学費のことで進学を諦めてしまうのはもったいないです。

 

大学の学費は、大学や学部によって高いところもあれば、そうでないところもある上、実際の学費の支払いの流れをしっかり理解すれば、思いのほか負担感を少なく感じることもできます。

 

また、学費の免除(半額・全額)分納・延納の措置を利用している学生も少なくないため、上手にこれらの制度を利用すれば、決して大学への入学は無理ではありません。

そこで、そのあたりの事情も含めて、大学の学費に関するリアルな内容をわかりやすく・具体的にお伝えします。

 

 

大学の学費、おおよその概況

それではまず、大学の学費について実際にどの程度かかるのか、入学金・授業料の比較と、私立大学・公立大学・国立大学の学費をそれぞれ見ていきます。

 

入学金の比較

入学金は入学時に一回だけ掛かるものです。

入学金だけを比較すると、公立大学・国立大学と比較して、私立大学が相対的に低く設定されています。

 

 

ちなみに、国公立大学の夜間部の入学金は、昼間部のおおむね半額程度です。

 

 

授業料の比較

続いて、授業料の比較を見ると、次の通りとなります。

授業料は大学卒業まで毎年掛かるものであるため、この金額の差異は毎年の経済的な負担感につながります。

 

 

ちなみに、授業料でも、国公立大学の夜間部は昼間部のおおむね半額程度になります。

 

それでは、ここからはこれらのグラフの根拠となる学費の詳細について、客観的なデータとして出典を明示しながら具体的にお伝えしていきます。

 

 

私立・公立・国立大学の学費詳細

私立大学の学費

まずはじめに、私立大学の学費について詳しくお伝えします。

文部科学省の平成28年度学生納付金調査によると、私立大学の学費の目安は次の通りとなります。

 


入学金 授業料 合計
私立大学の学費 253,461 877,735 1,131,196

出典:文部科学省
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/1399613.htm

 

ただ、この学費は、相対的に費用が高額な医歯系学部も含むため、それらの詳細を記したデータを次の通り示します。

 


入学金 授業料 合計
文科系学部 234,763 758,854 993,617
理科系学部 256,208 1,071,560 1,327,768
医歯系学部 1,013,054 2,896,848 3,909,902
その他学部 265,694 955,473 1,221,167
全平均 253,461 877,735 1,131,196

出典:同上

 

文科系学部であれば、初年次の学費(入学金・初年度授業料)は、後述する公立大学の学費と比較しても6万円ほど高い程度となります。

ただ、2年次以降も毎年支払う必要のある授業料は、公立大学・国立大学と比較すると相対的に金額が大きくなります。

 

 

公立大学の学費

続いて、公立大学の年間の学費についてですが、こちらも文部科学省の平成29年度学生納付金調査によると次の通りとなります。

 


入学金 授業料 合計
公立大学の学費 394,225 538,294 932,519

出典:文部科学省
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kouritsu/detail/1284429.htm

 

ここで示した学費は、全国79公立大学の入学金、授業料の平均値です。

 

なお、公立大学の場合、地域内の入学となると入学金が安くなります。

目安として164,039円程度安くなります。(平均値で入学金が394,225円から230,186円となる)

 

この地域内の入学となった場合には、後述する国立大学の学費よりも安くなるケースがあります。

そこで、もし公立大学の進学も視野に入れているのであれば、「地域内入学」の条件に合致しうる公立大学はチェックしておくことをオススメします。

 

地域内の入学となるケースは、おおむね「入学する本人または本人の配偶者もしくは一親等の尊属(扶養者)が、各大学の指定する日の1年前から引き続きその地域内に住所を有する者」というケースが多く見られますが、詳しくは各効率大学の募集要項を確認してください。

 

 

国立大学の学費

続いて、国立大学のおおよその学費です。

 

こちらは文部科学省から「国立大学の授業料について」として標準額が公示されていますが、多くの国立大学はこの標準額を設定していることから、基本的に学費は横並びとなります。

 


入学金 授業料 合計
国立大学の学費 282,000 535,800 817,800

出典:文部科学省
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/houjin/1367834.htm

 

 

学費の支払いの流れ

それではここからは、学費の支払いの流れについてお伝えします。

 

ここでは、ケースとして国立大学の夜間部 社会人コースである電気通信大学の先端工学基礎課程(以後、電通大 夜間コースと呼ぶ)を取り上げて話を進めます。

 

具体的に、電通大 夜間コースの場合、入学料と授業料は昼間コースの半額となっており、掛かる学費として以下の費目が挙げられています。

 


入学金 授業料 合計
国立大学 夜間の学費
(電通大夜間コース)
141,000 267,900 408,900

 

そして、これらの費用は一括で支払う必要はないです。

 

それぞれ支払いのタイミングがあって、順番に期限までに支払うことができれば問題ないため、その学費の具体的な支払いの流れをお伝えします。

 

 

大学の学費、具体的な支払いの流れ

そして、大学の学費の具体的な支払いの流れを、電通大 夜間コースの場合で引き続きお伝えします。

 

支払いのタイミング 支払う学費
① 入学手続き時点 入学金
② 入学時点 前期授業料(年間授業料の半分)、会費・出資金等
③ 後期授業開始後 後期授業料(年間授業料の半分)
2年目以降 前期授業料(4月中)
後期授業料(10月中)

 

 

入学手続きのタイミング:入学金の支払いをする

まず、入学試験を通過するとすぐに入学手続きへ入りますが、その段階で入学金の支払いが必要となります。

 

電通大 夜間コースの場合では、11月に入学試験があって、12月初旬に入学手続きと合わせて入学金141,000円を支払う形となります。

 

入学時点:前期授業料の支払いをする

続いて、入学金を支払って入学手続きが済むと4月に入学となりますが、そこで前期の授業料支払いの手続きに入ります。

 

電通大 夜間コースの場合では、入学後の4月中に前期授業料133,950円を支払う必要があります。

 

後期授業の開始後のタイミング:後期授業料の支払いをする

そして、前期の授業が終わり、後期授業が開始された段階で改めて後期授業料を支払います。

 

電通大 夜間コースの場合では、後期授業が開始された10月中に後期授業料133,950円を支払う必要があります。

 

2年目以降の学費支払い

ここまで、初年度の入学金・前期授業料・後期授業料の支払いの流れについてお伝えしてきましたが、2年目以降は前期授業料・後期授業料のみの支払いとなります。

 

4月中に前期授業料の支払いをして、10月中に後期授業料の支払いをするという流れを、2年目から卒業年次の4年目まで繰り返す形となります。

 

大学の学費の負担感

初期費用: 入学金141,000円
継続費用: 前期授業料133,950円 +後期授業料133,950円

 

このように見ると、まず初期費用として、入学手続きの段階で支払う入学金とがありますが、それさえはじめに支払うことができれば、その後は基本的に授業料のみを半年ごとに継続して支払っていければ良い形となります。

 

ちなみに、授業料は半年ごとにまとめて支払いとなるのですが、月割りで計算した場合、電通大 夜間コースでひと月あたり22,325円の負担と考えることもできます。

 

 

大学の学費の負担感

なお、大学の学費については、分納・延納・免除の申請を行うことができます。

 

大学の学費の免除・延納・分納について

大学の学費は、学業成績と家計状況を審査の上で、大学側から認定されると免除や延納・分納が許可されます。

 

これらの措置については、大学内にて一定の予算枠があり、その中で家計困窮度の高い学生から対象となるため、申請して必ず措置を受けられるというものではありません。

ただ、大学入学を検討するに際して、このような仕組みがあるということを理解していれば、より前向きに大学入学を考えられるのではないでしょうか。

 

また、奨学金も様々に用意されていることが多いため、これらをよく確認して大学の入学を前向きに検討してみてください。