北川電機様ご協力のもと、2015年度後期の課題解決型授業がはじまりました。
2015年度も後期に入り、後期科目の「技術課程演習Ⅱ」がスタートしました。
後期は、企業様にご協力を頂いて進める課題解決型授業(PBL)からはじまりますが、今年度は調布に所在する北川電機株式会社 様にご協力頂けることとなりました。
PBLの初回には、北川電機株式会社 代表取締役社長の北川秀秋 様に電気通信大学までお越し頂いた上でご講演頂きました。また、今回は電気通信大学近郊の企業様にご協力頂くことができたということで、課外授業と称して実際に北川電機様の社屋に訪問して実際の現場や製品を見学させて頂く回を講演の翌週に設けました。それでは、これら初回の講演の様子、およびその翌週の課外授業の様子をご覧ください。
初回の講演は、北川様の個人的なプロフィール紹介からはじまり、北川電機様の会社概要や沿革のお話、さらには北川電機様が取り扱う製品やその製造工程、業界についての詳しい説明がされました。
学生たちからは熱心に聴き入る様子が見られ、ひとりの社会人の先輩として北川様から学ぶとともに、ひとつの企業がいかにしてこれまで山あり谷ありを乗り越え持続してきたかを、ありありと学ぶことができたのではないかと思います。
また、質疑応答の時間も、社会人学生ということでかなり踏み込んだ質問がされました。
そして、授業は翌週の課外授業を迎えます。
学生たちは一旦大学の教室に集合した後、皆でバスに乗り込み、北川電機様の社屋へ移動しました。
そして、代表の北川様にご挨拶頂いた後、北川様自ら社内の製造現場をご案内頂きました。
学生たちは普段自分の所属する会社の中で仕事をしていると、他の会社に訪問する機会も限られるようで、今回は貴重な経験になったようです。
また、情報系の仕事に従事している学生の場合、ほぼパソコンが置いてあるだけというような環境で仕事をしていることも少なくないため、ものづくりの現場はとても新鮮に映ったようです。特に、北川電機様はカンバン方式をはじめとする様々な生産管理手法をうまく実践されている上、現場のカイゼン活動や5Sにもとても積極的に取り組まれているため、ものづくり企業のひとつの模範としても参考になったのではないでしょうか。
さて、次週からはいよいよ北川電機様よりご提示頂いた演習テーマに対して、グループ討議を進める流れとなります。
授業にご協力頂いている北川電機様に対して、学生たちなりにどのような”価値”を提供することができるのでしょうか。
これからの学生たちの頑張りに期待したいと思います。
(文責: 授業担当教員 山田祥之)