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【エン・ジャパン × 電気通信大学】課題解決型授業の様子 2018・2019


電気通信大学 先端工学基礎課程(夜間社会人コース)にて開講されている課題解決型授業も今年度で7年目を迎えました。

そして、2018年度はエン・ジャパン株式会社から、執行役員である 寺田 輝之 様に初めてご参画頂くこととなりました。

 

 エン・ジャパン株式会社 執行役員 寺田 輝之 氏

 

寺田様は、エン・ジャパンにおける執行役員としてのご活躍はもとより、エン・ジャパンとLINEとの合弁企業として設立される「LENSA株式会社」の代表取締役に就任されることがヤフーのトップニュースでも先般報じられるなど、まさしく今、実業の最前線で活躍されている方となります。

 

そして、今回は、そのように活躍中の寺田様を電気通信大学に招いて、次のようなテーマで課題解決型授業を行いました。

 

テーマ:

学生にとって「いい就職を実現するサービス」とは

 

いい就職とは何か…

このテーマについては人それぞれに捉え方が異なり、一概に言えるものではないですが、ブラック企業が社会問題化し、これからの働き方が問われる今だからこそ、多くの人にとって他人事ではなく考えるべきテーマであると思います。

そして、学生たちはこのテーマについて自分たちなりに考えた内容を、いかにサービスとして形にするかということで、最終的に提案としてまとめて発表をするための取り組みを進めていきます。

 

そこで、課題解決型授業の初回(2018年6月5日)は、参加する学生たちがこのテーマについて深く考えられるように、寺田様からまず講義をして頂きました。

 

エン・ジャパン寺田様による初回講義の様子

現在の就職を取り巻く概況や、エン・ジャパンとしてこれまで取り組んできた内容をお話頂きました。

 

就職を取り巻く概況を説明される寺田様

 

エン・ジャパンの特徴を説明される寺田様

 

また、エン・ジャパンという会社がなぜ現在の立ち位置まで躍進してこれたのかという理由を、「入社後活躍」の点や、質の高い情報を良い面も悪い面も正直にしっかり伝える点などを含めてご説明頂きました。

 

 

この中で、特に過去に失敗した取り組みについて赤裸々にお話頂いた内容は、学生たちも興味深く聴いていました。

 

 真剣に話を聴く学生たちの様子

 

そして、講義後に設けられた質問の時間では学生からの質問が積極的で、多数の学生たちから手が挙がる様子を見て、寺田様が「おっ!」と少し驚かれるほどでした。

 

 積極的に質問をする学生たち

 

また、質疑応答の後は、学生たちがグループに分かれて検討する時間を少し設けたのですが、そこでも学生たちは積極的に寺田様とやりとりを交わしていました。

 

 寺田様とやりとりを交わす学生

 

このように、学生の積極的な姿も見えて、これからの活動に期待をもてる初回の授業でした。

なお、以降の予定としては、学生のグループ同士で2週にわたる議論を経て中間発表があって、その後に改めて2週に渡る議論を再度行い、最終発表となります。

 

 

中間発表の様子

それでは続いて、初回講義から3週間が経過した後に行われた中間発表の様子です。

 

初回講義を踏まえて、2週に渡り学生たちがグループワークで検討してきた仮説を、エン・ジャパン寺田様に伝える回となります。

ポイントとしては、3週間後の最終発表へ向けてどれだけフィードバックを得られるかが重要となります。

 

グループごとに学生の中間発表を聞く寺田様

 

紙に書いて示す寺田様

この中間発表の最中には、学生からの中間発表を受けて、寺田様自ら紙に書いて学生たちを指導する様子も見られました。

 

また、全てのグループごとの中間発表を受けて、今後の考え方についてのアドバイスも頂けました。

 

 

そして、学生たちはこの中間発表の結果を踏まえて、また改めて2週に渡りグループワークを行った後、最終発表となります。

 

最終発表の様子

それでは続いて、最終発表の様子をお伝えします。

最終発表は、授業に参加した5グループの学生たちがそれぞれ檀上に出てきてプレゼンしました。

 

学生たちによる最終発表の様子

 

発表に対する鋭い質疑応答

各グループごとの発表に対しては、質疑応答の時間も設けられていましたが、寺田様から鋭い質問が投げかけられるシーンもありました。

 

 

寺田様からのメッセージ

そして、最後には全グループの発表を受けて、学生たち全体へのフィードバックがありました。

寺田様からの感想として、「おもしろい」というものや「感動した」というもの、さらには「実際にプロジェクトを作ったら1年後などにローンチできそう」というコメントもあり、寺田様にとっても興味深い最終発表の内容であったことがうかがえました。

 

また、寺田様から最後に「サービス企画とは何か」という本質的な話があり、まさしく「いかに考えるか」というひとつの例を自ら示して頂けました。

 

 

さらに、最後には本授業の意義についても寺田様からお話頂け、「社会人になってからこのように”企画”であったり”課題解決”といったことを教えてもらえる機会は中々ない」ということで、「自分が若い頃にこのような授業があったらどれだけ良かったか」というお話をされていました。

 

実際に、これだけ深く本授業の意義をご理解頂いた上で、自ら授業にまでご参画頂いた意味はとても大きく、学生たちにもその姿勢はよく伝わっていたと感じられました。

 

今回、エン・ジャパン様にご協力頂いて進めた課題解決型授業は初めてとなりますが、このように深く授業の意義を理解頂いた上で親身に学生たちに接して頂けたので、とても教育的に意味のある取り組みとすることができたと考えています。

 

(文責:授業担当教員 山田祥之)

 

2019年度の様子はコチラから

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