学生の声

インタビュー

先端工学基礎課程に在籍する社会人学生2名に、入学後の学生生活や、入学に際しての経緯・手続きのことなど、リアルな実情を聞きました。先端工学基礎課程への入学をご検討中の方は、参考にしてみてください。

松下綾香さん鈴木俊広さん

松下綾香さん

2015年入学IT企業 勤務

入学の経緯・入学試験について

私は元々やりたいことが2つあって、それは生物と機械に携わることでした。

過去に一度やめた大学では、生物に携わることができたので、改めて大学へ入ろうと思った際には、やりたかったもう1つである機械の方を選ぼうと思い、先端工学基礎課程に入ることにしました。

とても意外な事に、実際に機械を扱っている際にうまくいったりうまくいかなかったりしているのを見ると、まるで生物を扱っているような気持ちになることがあって、一度やめてしまった大学の経験も無駄ではなかったと思うこともあります(笑)

ちなみに、入学試験に関しては、過去問を確認したり、先端工学基礎課程に在籍していた高校の同級生に聞いたり、事務局に問い合わせるなどしました。

試験科目に数学がありますが、以前在籍していた大学が理系の大学で、物理・数学は得意だったため気にならなかったです。

学生生活・学内の人間関係について

実際の入学してからの学生生活に関しては、女性の場合、授業が一緒だったりすると、他の学生が自分のことを覚えていてくれたりして、良くも悪くも目立つということはあります。

私は授業で他に女性がいたりすると、自分の方からも積極的に話しかけて連絡先を交換したりして仲良くなったりします。

そして、そのように話せる人が増えると、みんな年齢や経歴がバラバラなので、進路の相談をしたり色々と議論したりできて刺激を受けますね。

転職して大学と仕事、双方にメリットある環境に

私は、在学中にIT企業に転職したのですが、大学で学んだことが仕事に生かせていると感じています。

また、逆に仕事で学んだことも大学で生かせているので、このように大学と仕事で相互作用がある環境にいられる今をありがたいと思っています。

仕事と大学生活の両立

仕事と大学生活の両立については、たしかに仕事をした後に大学へ勉強しに行くことは、体力的にも精神的にもとてもキツイと感じることはあります。

特に、私の場合は教員になりたいという想いがあって教職課程をとったので、取得する必要のある科目が増えて大変でした。ただ、昼間主の学生とも仲良くなれるため、その点は良かったです。

あとは、勉強時間を確保するのが大変で、結局3年生になった段階で大学の近くに引っ越しをしました。やはり、通学に時間が掛かると大変なので、この点は少し考えた方がいいかなと思います。

鈴木俊広さん

2015年入学一般財団法人勤務

入学の経緯

7年前に今の会社に転職して入ったのですが、理系出身なのにプログラミングができないなど、1年くらい経っても職場の役に立ててない自分に気付き、「これではまずいな…」と思ったのが最初のキッカケとしてあります。

また、現在は事務的な仕事が多いのですが、他部署では専門的な知識の必要な業務や、国際的な業務などがあり、それらの知識も習得したいと考えていました。

そのような状況に対して、周囲からは勉強することを勧められて、最初は個人的に勉強をしていたのですが、勤務時間の関係で夜の時間が空くようになっていたので、そのあたりから夜間の大学に入学することを具体的に検討するようになりました。

先端工学基礎課程をどのように選んだのか

まず、夜間の大学へ入学するにあたり、理系の大学とすることは前提としました。その上で学費を調べて、国立の夜間大学に絞って検討するようにしました。

そして、国立の夜間大学を複数チェックしてみたのですが、他の夜間大学の場合、立地が都心から離れているということや、会社勤めの自分にとって出席できるような授業時間となっていないなどの要因があって除外していくと、結局は先端工学基礎課程しか選択肢がほとんどないという結果になりました。

そのため、結果的にはほぼ一択といった形で先端工学基礎課程を選ぶこととなりました。

会社の人たちの反応

会社の人たちは、私が先端工学基礎課程に入学することに対して、とても良く理解してくれました。

会社に対しては、先端工学基礎課程の入試に合格した段階で相談したのですが、会社にも夜間大学出身の方がいて、よく理解・協力してくれました。

また、「自分も夜間の大学に行って勉強したかった」と言って理解してくれた方からもとても協力的にしてもらえて、本当にありがたかったです。

仕事と大学生活の両立

私の職場では、通常の勤務時間が9:15から17:30となっていますが、私は1時間前にシフトするように変更して、特別に8:15から16:30の勤務とさせてもらっています。

そして、退勤後に大学へ向かい、図書館で少し勉強してから19:30開始の授業に出席する流れを基本的な毎日のリズムとしています。

また、早く仕事を終えて大学へ向かうことができるように職場には配慮頂いており、仕事が忙しいとき以外は有休についても配慮してくれているため、私の場合は6限(17:50開始)の授業も履修できるようにしてもらっています。(注:必ずしも6限の授業を履修しなくても4年で卒業は可能)

ただ、このように職場に理解・協力してもらっているので、大学として長期履修制度(仕事の事情等に応じて最大8年間まで在籍可能な制度)はあるのですが、会社に対して「4年で卒業できませんでした」と言うような状況にはできないと思い、4年で卒業できるように頑張っています(笑)

入学試験、授業の難易度について

入学試験に関して、私の場合は勉強のブランクが長かったこともあって、テストは正直あまりうまくできませんでした。

ただ、それでも面接で評価してもらえた点はあったと思っています。

実際、入試の際には志願者評価書を提出する必要があるのですが(※2020年度入試から「志願者評価書」の提出は不要となりました。詳しくは入試課までお問い合わせください)、理解ある上司に書いて頂けた志願者評価書があったので、その会社からの志願者評価書は大学側でも前向きに評価してくれたように感じました。

また、面接内容については、いかに勉強時間を確保するかという点や、入学後にやりたいことはあるかといった内容がありましたが、そこはキチンと伝えられたと思っています。

授業に関しては、やはり勉強時間を確保するのがとにかく大変だろうと思ったので、入学の段階で大学の近くに引っ越しました。

それでも会社から大学へ向かう途中に電車の中で勉強することや、授業前に図書館で勉強するなどして、なんとか勉強時間を確保しています。

特に、自分が苦手に感じている分野の科目は、勉強しないとついていけないと実感しています。

こんな人に先端工学基礎課程はおすすめ

まずは、「①大学がある調布駅近くに住んでいる、もしくは職場が調布の近くである」ということでしょうか。 私の場合は、通学や通勤時に体が楽になるように、入学時に調布駅からすぐの場所に引っ越しましたが、これは私にとってかなり重要なことでした。

次は、「②勤務先が協力的である」ということで、この点についてはこれまでお伝えしてきた通りですね。

そして、次は「③授業をなるべく休まない」ことができる人でしょうか。

授業を休んでも大学の友人たちに助けてもらうことも考えられますが、それらの大学の友人たちもみんな仕事をしているため、あまり頼るのも悪いと感じてしまいます。そのため、やはり自分がなるべく授業を休まないことが重要かなと思います。

最後は、「④卒業までの強い意志がある」ということですね。

先端工学基礎課程は基本的に授業が夜7時半から9時までとなりますが、夜9時に授業が終わってから家に帰って勉強する必要もあるので、大変は大変です。 特に、授業内容に興味がない場合は、4年間きついと思います。

ただ、目的意識があって、きちんと通える人なら、入学試験でテストの結果がボロボロだった私でもやれているので、きっと大丈夫だと思いますよ。